のぉ れいん のぉ れいんぼう

田邊裕貴の見た色々を雨のように、あなたの中に今まで無かったものを

のぉれ

天才たなべの大冒険

兵庫帰郷ノ記(続)

物語の終わりなんて大抵2種類で片付く。

 

そして生活が続くか、それでも生活が続くか。

 

もちろん主人公が亡くなって終わる事もあるだろうが、

主人公だけが生活してる訳じゃない。

 

とにかく、生活なんだなぁ。

 

 

 

 

さて、いくら体をこすり、髪を泡立てたところでそう簡単に落ちないBBQの残り香を

なんとか抑えて

 

姫路のみゆき通りを歩いてみる。

 

 

こんな事を言うのも失礼やけど、東京に出て3年、シティボーイになってからというもの

 

偏見を交えつつも姫路を歩く人が姫路っぽい人に見えて仕方がない。

なんやろう、ファッションかな。

なんか草臥れてるような、色薄いような。

 

別に悪いとは思ってないねんけど、

 

 

 

 

 

何やら最近姫路城が映画のロケで使われたらしく、

観光案内所にその時の写真が展示されてたので見入ってしまった。

 

見てどうなるという訳ではないが同業者たちの仕事ぶり、気になっちゃう。

地方ロケって、野次馬集まりがちやし大変やろな。

 

星野源会いたかったな。

 

 

 

で、友人と合流するも暇すぎて姫路動物園に。

 

 

 

今日は高校の同級生と飲みたい。

とわがままを言いふらして集まってもらう予定で。

 

同窓会であんまり喋れへんかったからリベンジさせてくれって言いつつ

せっかくやし高校の同級生と地元の連れを会わせたら面白いに決まってるし

仲良しは誰でも呼んでいいっていうルールを勝手につけてた。

 

 

 

 

先に言っておくけど急遽集まってくれたメンバーやのに最高に楽しかったし、

 

楽しかったから写真は全く残ってない。

 

 

 

残ってたのはこの昼間に駅前で子どもたちに混ざって水浴びをする写真と

 

 

 

バイトまでの時間佇むだけの写真。

 

あとは翌朝まで飛ぶ。

 

機材ちゃんと持ってきてるからリュックめっちゃ重いのに

全く写真撮ってないねんな。

 

楽しかったから何回でもリベンジしたい。

年末にでもまたわがまま聞いて欲しい。

 

 

 

 

ひたすら始発を待つしか無い

駅前で駄弁るしかないこの状況、

 

なんか凄い懐かしみ深いよな

 

 

 

 

とはいえ帰ってくるたびにちょっとずつ新しくなってく姫路駅前

 

 

 

 

どんな街になんねやろうと他人行儀やけど、ちょっとだけ、

ほんのちょっとだけ気にしてる。

 

高校時代喫茶店巡りを趣味にしてた身として、

東京の喫茶店の少なさを悲しむ身として、

 

姫路の喫茶店は残って欲しいと願う。

 

 

 

 

播但線っていう愛すべきローカル線の始発に乗って福崎町へと帰る。

 

 

 

 

駅からは自転車。

 

高校時代の通学路をゆく。

 

も、

 

池に差し掛かったところでタイヤがバーストした。

俺が実家を離れてからきっと誰も乗ってない

俺が中高6年間乗ってきたチャリンコ

 

もうちょっと頑張らんかい。

 

 

 

 

思ったけど目の前絶景やった。

 

 

俺こんなとこ毎日通ってたんやな。

 

 

 

こんな早朝に犬の散歩してるおじいちゃんとか、

乾布摩擦おじいちゃんとか、

 

タイヤボロボロのチャリ押してる朝帰り短パン小僧とか

 

ええ景色、ええ風景。

 

 

完全に持論やけど風景の風は風俗の風やと思ってて

 

エロい方じゃなくてな。

人々の生活の方、

 

だから飲み会の写真さえ一つの風景なんじゃないか

だから写真って見た人の脳みそを揺らすんじゃないか

 

っていう考えがあるねんけど。

そう思うと撮れるのに撮れてない風景って死ぬほどあったなぁと思う。

 

 

写真撮りと名乗るにはまだまだ恥ずかしく

写真家と名乗るほど自分の写真にアートを感じて欲しい訳でもない。

 

ブログのための写真か、写真のためのブログかもよく分からんけど

どっちも俺の生活であって、それは自分にとっても他人にとっても面白いものでありたいと思ってる。

 

まだまだ修行やな

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夏休みはつづく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fin.