いい本は何回読んでも手が震える。
この世はでっかい宝島。そう感じました田邊裕貴です。
旅のラゴス
実は前にも読んで、Blogで書いてるんやけど
不意に友達が「なんかええ本貸して欲しい」って家に来た時に
久しぶりにこの表紙見て心が踊った。
読んでよかった本ってその本との出会いとかまでちゃんと覚えとけるんよな
まだ1年経ってないんか
この本読んだのが251日前らしい。
もっと前な気がする。
という事でもう1回読んだ。
『旅のラゴス』はどんな作品か。
「思える」作品
この本読んだら1年分ぐらいは想像力使うと思う。
だから251日よりもっと前に読んだ気がするんやと思う。
どんな話かっていうと、
ある男が旅する
っていうそれだけで説明出来る話なんやけど
読んだ後にAmazonのレビュー見てみたら
「人生は旅」
「シリアスなファンタジー」
とか
「評判が良かったので読んでみたけど、駄作でした」
「生理的に受け付けない、この本を面白いという人なんているのか」
みたいな。
それぐらい揉めてた
笑えるよな。
でもきっと星1つしかつけてない人も星5つ付けてる人も正直に感想書いてると思う。
どっちも納得できること言うてるし。
文学ってな、そこが面白いんちゃうんかな。
作品に対して何を思ってもええ、それが許されとるから文学は素晴らしい
俺の感想は
読んだ小説の内容を友達と共有したいって思った小説初めてやと思う。
読むのは2回目やけどな。
1回目も2回目もこう思った。
読み始めたら後半から止まらへんくて、1回目に読んだ時も深夜にBlog書いたけど
今回も深夜にノートに感想書いてたわ
それぐらい想像膨らまされて、吐き出したくなる。
小説読んで「面白かった」とか「つまらん」ぐらいの感想で終わらせるのは勿体無いで。
あの本のどこがどうやった。とか、俺やったらこうするなぁ
みていな話、最近誰かとした?
めっちゃ楽しいから超おすすめやで。
この本読んだら色んなこと思えると思う。
想像する場面が無数に散らばってる。
俺は腹が立つ事もあったし、泣きそうにもなった。
笑ったし、興奮したし、ゾッとした。
結局主題が何か分からへんかったし、多分作者に聞いても
「勝手に決めてくれ」
って、そう言ってくれそうな気がする。
もちろんフィクションなんやけど
人の人生ってめちゃくちゃ面白い
自分の人生にももっと注目してみよっと。
って俺は読んだ後そうなった。
読んだことある人、語ろうよ!
登場人物の魅力が熱い!
熱い。
めっちゃくちゃ個性豊か
どの人間にも会ってみたいと思う。
この小説の登場人物で俺が一番会いたいのはもちろん主人公のラゴスなんやけど
あとはカカラニとニキタ。それからデーデ、ザムラ、ドネル、上げたらキリが無い。
そして、カタカナばっかりやのに何でか覚えられるし、何となく顔とかまで想像が浮かぶ。
それから、それぞれのキャラクターの周りの人間ドラマにも注目して欲しい。
というかそれがこの小説の面白さやと思う。
そこにラゴスがどう関わっていくのか。
ラゴスの対人関係の距離感が絶妙で、最初から最後まで絶妙な緊張感を持って読める。
あと、スカシウマに乗ってみたい。
というか旅したい。
251日前に読んだけど
これはどの本にも言えるけど、本を読むと、自分の事がよく分かる。
同じ本を時間を空けて読むと自分の何が変わったか、よく分かる。
よく分かった。
前はとにかく読んで楽しかっただけやけど、
今回はハッとする事が多かった。
不意にめちゃくちゃ心に刺さる一言が出てくるねん。
前はそれに気づく暇も無かったな
こんな人に読んで欲しい
- これから旅に出る人
絶対読んで欲しい。というか旅に連れて行って欲しい。
- 自分が何をしたいのか見つけたい人
きっと参考になるはず。
- これから新しいことをする人
色んな人が出てきて、色んな事してるし、それぞれ色んな事考えてる。
それぞれ風土も文化も、その人を取り巻く状況も違う。
今、自分が何をするべきで、何をしたいのか
なんとなく心に浮かぶんじゃないかなぁと思う。
まとめ
評価は十人十色になると思う。
でも十人十色になるからこその面白さを感じて欲しい。
それから自分の人生がいかに面白いか、いかにして楽しむか考えて欲しい。
そして俺は旅したい。
人見知りやけど。
Fin.